lanケーブルは今では、各家庭に1本は備わってる時代となりました。ブロードバンド機器の中でも基本設置をなされるものであり、このケーブルがないとパソコン等をインターネットに接続することができません。1990年代後半のブロードバンド初期時代にオーストラリアで開発され、今では世界標準規格として使用されるに至りました。内部に3本のグラスファイバーが備わっていて、光の乱反射を駆使した通信伝達となっているのが特徴です。
開発された当時から今日まで、基本的な機能は異なりません。しかし、世の中では毎年新しい通信規格が整備され、ADSLかた光回線、さらに5Gの次世代高速通信規格も誕生しました。これに伴い、lanケーブルも各情報伝達に見合ったタイプは登場しています。その中のひとつが「ハイファイタイプ」というもので、2016年に登場しました。
このlanケーブルは1本で双方向の通信を可能としているタイプで、上りが最大1Gbps・下りが500Mbpsの通信を可能にしているのが特徴です。おもにIoT家電システム専用で開発されたもので、神戸市の理研研究所に設置されている富岳という世界一位の記録を叩き出したスーパーコンピューターでも活用されているほどです。次世代高速インターネットでは、このハイファイタイプが主流となることでしょう。現段階ではまだ1m単位で約9000円という価格ですが、今後はその値段も下がる見込みです。