家庭やオフィスなどでPCやモバイル機器をインターネットに接続する方法として無線LAN（Wi-Fi）が普及していますが、安定かつ高速の通信環境を得るためにはケーブル接続を利用する必要があります。ケーブルでインターネットに接続する方法として、lanケーブルまたはUSB接続が用いられます。USBケーブルを利用するシーンはWi-Fi機能を持たないデスクトップPCを、スマートフォンのテザリング機能を利用してインターネットに接続するケースなどに限られます。ルーターやスイッチングハブとPCやテレビなどを接続する場合は、ストレートタイプのlanケーブルを使用する方法が一般的です。
lanケーブルを使用してPCをインターネットに接続する場合は、ケーブルごとに定められている通信速度の規格に注意する必要があります。物理的にケーブルを接続するだけで簡単にインターネットに接続することができますが、適切なlanケーブルを選択しないと通信速度が遅くなってしまう恐れがあるからです。lanケーブルの通信速度の最大値は、CAT（カテゴリー）と呼ばれる規格ごとに決められています。カテゴリーの数字が低いと通信速度が遅くなり、数字が大きくなれば高速通信が可能になります。
10年以上前であれば100Mbpsに対応したカテゴリー5のケーブルが多く用いられていましたが、このような製品だと1Gbpsを超える高速通信には対応できません。光回線の契約を変更して高速回線を利用する場合はルーターから端末に至るまでの全てのケーブルのカテゴリーを確認して、必要であれば高規格のものと交換するようにしましょう。
