5G通信用lanケーブルの内部構造

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IT・通信関連lanケーブル内部

1999年に世界各地で敷設されたブロードバンド回線網は、ADSLというものでした。それまでは電話回線と併用したISDNで、最高通信速度は100KBpsしか実現できなかったものです。ところがADSL回線になったとたんに、最大10Mbpsまで実現できたことで会社や学校・一般家庭にまでインターネットが普及することとなります。2010年以降はさらに高速通信を可能にした光回線が台頭し、動画・オンラインゲームといったサービスを快適に利用できる環境が整いました。

2020年4月には新たに5Gという次世代通信網も解禁され、一般人も利用できるようになっています。この5G回線には専用のlanケーブルが必要で、通称「Base15ケーブル」と呼ばれているものです。既存のlanケーブルと内部構造が大きくことなっており、ADSL・光回線では使用できないのが特徴です。Base15ケーブルの内部構造は、チタン合金ケーブルが計3本備わっています。

これまでのlanケーブルはグラスファイバーというガラス管が内部に入っていて、光の乱反射によってデータをやり取りしていました。最大で100Mbpsまで対応するケーブルですが、5Gの場合はさらに10倍もの高速通信となるので利用できません。チタン合金ケーブルは基本、音の振動によってデータ通信をなされます。そのため外膜を5重にしており、断線し難くて電磁波の影響を一切受けないという特性もあります。

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